アイルランド沖の紅藻(Lithothamnion属)由来の多元素ミネラル素材「アクアミン」は、カルシウムとマグネシウムを中心に70種類以上の微量元素を含みます。
骨・関節・腸粘膜に関する臨床試験が行われており、食品由来ミネラルとしての忍容性も検証されています。
ただしカルシウムやマグネシウムを既にサプリで高用量摂取している場合は、総量を把握したうえで調整しましょう。
- 主な働き:カルシウム・マグネシウム補給、関節・腸粘膜サポート
- 摂るタイミング:食後に240〜2,400mg(カルシウム量を換算して調整)
- 相性:ビタミンD・ビタミンK・マグネシウム、コラーゲンペプチドと骨・関節ケアを補完
- 注意:腎機能低下、カルシウム過剰症、甲状腺機能亢進などがある場合は医療職に相談
- 食品例:海藻由来ミネラルパウダー、関節サポートドリンクへの配合
アクアミンとは
アイルランド沿岸で採取される紅藻を乾燥・粉砕した天然ミネラル素材で、カルシウム・マグネシウムが天然の炭酸塩形態で含まれます。
多孔質構造によって溶解性が高く、食品・サプリ・飲料に幅広く利用されています。
からだでの働きと科学的知見
膝変形性関節症のランダム化プラセボ対照試験で、アクアミン配合サプリが痛みと可動域を改善したと報告されています。PubMed
90日間のヒト試験では、アクアミン摂取が大腸粘膜のタンパク質プロファイルを変化させ、バリア機能を支える可能性が示されました。PubMed
最新の臨床試験では、海藻由来カルシウム・マグネシウム源の溶出性と忍容性が詳細に検証されています。PubMed
| 研究テーマ | エビデンス強度 | 補足 |
|---|---|---|
| 膝OAの痛み | 低〜中 | 痛み・機能を改善 |
| 腸粘膜サポート | 低 | バリア関連タンパク質を調整 |
| 溶出性・忍容性 | 低 | 海藻由来ミネラルの吸収効率と安全性 |
摂り方とタイミング
サプリでは1回240〜800mg(カルシウム含有として80〜240mg程度)を1日2〜3回に分けて摂取します。
過剰なミネラル摂取を避けるため、食事・他のサプリからのカルシウム/マグネシウム量を確認しましょう。
胃腸が敏感な場合は食後に飲み、便秘や軟便など変化がないか観察してください。
栄養素どうしの関係と注意点
ビタミンDやビタミンKを併せて摂ると、カルシウムが骨に届けられやすくなります。ビタミンDの記事、ビタミンK2の記事参照。
コラーゲンペプチドと組み合わせると軟骨のマトリックスサポートが期待できます。コラーゲンペプチドの記事参照。
腎機能が低下している人、甲状腺機能に異常がある人、カルシウム制限が指示されている人は、医療職に相談して摂取量を決定してください。
| 組み合わせ | 推奨度 | コメント |
|---|---|---|
| アクアミン×ビタミンD/K2 | ◎ | 骨へのカルシウム利用を補完PubMed |
| アクアミン×コラーゲン | ○ | 関節の構造サポートを強化PubMed |
| アクアミン×腎機能低下 | △ | ミネラル蓄積リスクがあるため医療職に相談 |
食品から摂るには
粉末をスムージーやスープに混ぜる、ミネラルフォートified飲料や関節サポートドリンクを活用するなどの方法があります。
味にクセが少ないため、ヨーグルトやオートミールにふりかけても違和感が少ないのが利点です。
湿気で固まりやすいので、乾燥材とともに容器を密閉し、日光を避けて保管してください。
