糖質摂取が多く体重管理が気になる人に向けた、白インゲン豆から抽出される植物由来成分です。白インゲン豆エキス(Phase 2®)はα-アミラーゼ阻害作用を持ち、複合糖質の消化抑制と体重管理に関与します。食事前に摂り、糖質摂取時の補助として使うのが一般的です。
- 主な働き:α-アミラーゼ阻害による糖質吸収抑制サポート
- 摂るタイミング:糖質を含む食事の直前に
- 相性:バランスの良い食事と運動との組み合わせが重要
- 注意:胃腸不快が起こる可能性、糖尿病薬との併用は医師に相談
- 食品例:サプリメントが主な摂取源
白インゲン豆エキスとは
白インゲン豆エキス(Phaseolus vulgaris extract)は白インゲン豆の水抽出物で、α-アミラーゼ阻害活性を持ちます。α-アミラーゼは複合糖質(でんぷん)を分解する消化酵素で、その活性部位へのアクセスを完全にブロックすることで、糖質の消化を抑制します。PMC 糖質摂取が多く体重管理が課題の人にとって、食事と運動習慣を整えつつ、この成分を補助として扱うと安心です。
からだでの働きと科学的知見
白インゲン豆エキスは体重と体脂肪の減少に関与することが複数の研究で示されています。メタアナリシス(11研究、573人)では、平均体重減少が-1.08kgで、体脂肪減少も有意でした。PMC 12週間のRCTでは、高用量群で体重、体脂肪、BMI、ウエスト、ヒップ、太ももの周囲径が用量依存的に有意に減少しました。PubMed グリセミックインデックス(GI)への効果として、白パンと一緒にPhase 2を摂取することで、GIが有意に低下しました。PMC 作用機序は、α-アミラーゼ阻害により複合糖質の消化が抑制され、吸収される糖質カロリーが減少することです。PubMed
| 研究テーマ | エビデンス強度 | 補足 |
|---|---|---|
| 体重減少 | 中 | メタアナリシスで-1.08kg |
| 体脂肪減少 | 中 | 用量依存的効果 |
| GI低下 | 中 | 糖質吸収抑制 |
摂り方とタイミング
白インゲン豆エキスは糖質を含む食事の直前(5〜15分前)に摂取します。研究では445〜3,000mg/食が使用されており、一般的なサプリメントは500〜1,500mg/食です。 1日2〜3回、主食(ご飯、パン、麺類)を含む食事の前に使用します。糖質が少ない食事では効果が限定的なため、使用タイミングを選びましょう。
栄養素どうしの関係と注意点
| 組み合わせ | 推奨度 | コメント |
|---|---|---|
| バランス食・運動 | ◎ | 補助的役割、生活習慣改善が基本 |
| 糖尿病薬 | △ | 血糖値への影響、医師に相談 |
| 過度な糖質制限 | △ | 併用の必要性が低い |
白インゲン豆エキスは一般的に安全とされますが、初期に腹部膨満、ガス、下痢が起こることがあります。糖尿病薬を使用中の人は、血糖値への影響を考慮し医師に相談してください。
食品から摂るには
白インゲン豆エキスは以下の形態で利用されます:
- カプセル・タブレット:食事前に摂取(500〜1,500mg/食)
- Phase 2®ブランド:標準化されたα-アミラーゼ阻害活性を持つ製品
- 注意点:製品によりα-アミラーゼ阻害活性が異なるため、標準化製品を選ぶ
白インゲン豆を食品として食べても、エキス製品ほどの効果は期待できません。
