マカエキスの活性成分として注目される化合物です。 マカミド(N-ベンジルアルカミド類)は、ペルー原産の根菜マカに含まれる脂肪酸アミド類で、マカの生理活性に関与する主要成分の一つと考えられています。 マカエキス製品に含まれる形で摂取することが一般的です。
- 主な働き:マカエキスの活性成分として関与
- 摂るタイミング:朝食時、マカエキス製品として1日あたり50〜150mg相当
- 相性:マカエキスとの併用が基本
- 注意:マカエキス製品の推奨量を守る
- 食品例:マカエキス製品に含まれる
マカミドとは
マカミド(Macamide)は、ペルー原産の根菜マカ(Lepidium meyenii)に含まれるN-ベンジルアルカミド類の総称です。マカには複数のマカミド化合物が含まれており、マカの生理活性に関与する主要成分の一つとして研究されています。
マカミドは、マカの乾燥根に約0.6%程度含まれるとされていますが、品種や栽培条件によって含有量は変動します。特に黒マカには高濃度のマカミドが含まれる傾向があります。PubMed
一般的には、マカエキス製品やマカ粉末製品を通じて摂取され、単独でマカミドのみを抽出したサプリメントは少ないのが現状です。マカエキスの標準化指標として、マカミド含有量が用いられることがあります。2024年に発表された包括的レビューでは、マカの化学的組成と薬理学的効果が詳細に評価され、マカミドを含む多様な生理活性成分の相互作用が報告されています。PubMed
からだでの働きと科学的知見
マカミドは、マカエキスの主要な活性成分として、性機能や活力との関連で研究されています。
マカエキスの臨床研究
マカエキスの臨床研究では、マカミドを含む複合的な成分が性機能や活力に関与することが報告されています。50名の軽度勃起不全を持つ成人男性を対象とした無作為化二重盲検試験では、マカエキスを摂取したグループで性機能スコアがプラセボ群と比較して有意に高い増加を示しました。PubMed
また、健康な成人男性を対象とした研究では、マカエキスの摂取開始から8週間後に性欲の増加が観察されました。この研究では、血中テストステロン値との直接的な関連は見られず、マカミドを含むマカ成分の作用は単純なホルモン補充とは異なるメカニズムが示唆されています。PubMed
2024年に発表されたシステマティックレビューとメタアナリシスでは、マカ(マカミドを含む)が動物およびヒトの運動パフォーマンスに与える影響が包括的に評価されました。マカエキスの摂取により、持久力や運動能力の向上が観察され、活力維持に関与する可能性が示唆されています。PubMed
マカミドの特性
マカミドは、マカの品種によって含有量が異なり、黒マカには他の品種よりも高濃度で含まれることが知られています。マカエキス製品の品質指標として、マカミド含有量が測定されることがあります。
| 研究テーマ | エビデンス強度 | 補足 |
|---|---|---|
| 性機能サポート | 中 | マカエキスとして評価PubMed |
| 性欲の増加 | 中 | マカエキスとして評価PubMed |
| マカミド単独の研究 | 低 | 複合成分としての評価が主体 |
摂り方とタイミング
マカミドは、通常マカエキス製品を通じて摂取されます。マカエキスの推奨量は1日あたり500〜1,000mg(エキス換算)程度で、これにはマカミドが約3〜6mg含まれる計算になります。ただし、製品によって標準化の方法が異なるため、マカミド含有量は製品ごとに異なります。
食事と一緒に朝食時に摂取することが一般的にすすめられます。マカエキスとして8〜12週間程度の継続摂取が臨床研究で評価されており、緩やかな変化を見守る姿勢が適切です。
栄養素どうしの関係と注意点
マカミドは、マカエキスの一成分として他のマカ成分と併用されることが基本です。
| 組み合わせ | 推奨度 | コメント |
|---|---|---|
| マカエキス | ◎ | マカミドはマカエキスの成分として摂取される |
| バランスの取れた食事 | ◎ | 活力維持の基本として重要 |
| 適度な運動 | ◎ | 全身の健康維持に関与 |
注意点として、マカミド単独での安全性データは限定的であり、マカエキス製品の推奨量を守ることが重要です。過剰摂取は避け、製品の表示に従うことが安全性の観点から推奨されます。
食品から摂るには
マカミドは、ペルー原産のマカに含まれる成分であり、日本の通常の食事から摂取することはできません。この成分を摂取する場合は、マカエキスを含むサプリメントを利用することが一般的です。
マカエキス製品には、乾燥粉末タイプとエキス濃縮タイプがあります。マカミド含有量が標準化された製品を選ぶことで、より一貫した摂取が可能になります。信頼できるメーカーの製品を選び、製品の表示や推奨量に従うことが重要です。
