ハーブ・植物エキス

プロポリス|ミツバチ由来レジンで防御力と代謝をサポート

ミツバチが巣を守るために集めるプロポリスの抗炎症・抗酸化作用、ヒト試験の結果、アレルギーや薬との注意点をまとめます。

※ 主な作用: 免疫サポート

蜂の巣にいる蜂の束
Photo by Unsplash
摂取基準値
RDA(推奨量)mg
AI(目安量)mg
UL(耐容上限量)mg

樹脂とミツバチ由来成分から作られるプロポリスは、古くから傷のケアや防腐目的に活用されてきました。
ポリフェノールやフラボノイドが多く、抗酸化・抗炎症作用を通じて血糖や気分への影響が研究されています。
蜂製品アレルギーがある場合や、薬を常用している人は安全性を確認しながら使いましょう。

  • 主な働き:抗酸化・抗炎症・血糖サポート・気分ケア
  • 摂るタイミング:食後にエキス100〜300mg、液体は数滴を水に希釈
  • 相性:ビタミンC・β-グルカン・オメガ3で免疫・代謝ケアを補完
  • 注意:蜂製品アレルギー、抗凝固薬や抗糖尿病薬との相互作用
  • 食品例:液状プロポリス、アルコールフリーエキス、プロポリス入りハチミツ

プロポリスとは

ミツバチが木の芽や樹脂を集め、ミツロウと混ぜて作るレジン状物質で、巣を細菌やウイルスから守るために使われます。
フラボノイド(ケルセチン、ガランギン)、フェノール酸、テルペノイドなどが含まれます。

からだでの働きと科学的知見

うつ症状を抱える成人で、プロポリスが抑うつスコアを改善したランダム化プラセボ対照試験があります。PubMed 糖代謝や脂質、炎症指標を改善したランダム化試験が複数報告され、メタ解析でも血糖・脂質・炎症マーカーの低下がまとめられています。PubMed 抗菌・抗ウイルス作用も研究されていますが、製品による成分差が大きいため品質に注意が必要です。蜂蜜・プロポリス・蜂毒の抗菌特性を包括的にまとめたレビューでは、広範囲のスペクトラムと生物学的特性が報告されています。PubMedプロポリスの抗菌作用メカニズムを評価した包括的レビューでは、細菌細胞壁合成阻害・膜破壊・バイオフィルム形成阻害などが示されています。PubMed

研究テーマ エビデンス強度 補足
気分障害 抑うつスコアが改善
血糖・脂質 メタ解析で改善効果が報告
抗菌・抗炎症 in vitro・臨床とも報告多数

摂り方とタイミング

エキスカプセルは1日100〜300mgを食後に分けて摂ります。
液状プロポリスは水やハーブティーに数滴垂らして飲む方法が一般的です。
アルコール抽出タイプは刺激が強いため、口腔粘膜に触れないよう水で希釈し、使用後はうがいすると安心です。

栄養素どうしの関係と注意点

ビタミンCやβ-グルカンと併用すると、季節性の不調に対する防御力が補完されます。ビタミンCの記事β-グルカンの記事参照。
オメガ3脂肪酸と組み合わせると炎症バランスが整い、代謝ケアが多角的に進みます。フィッシュオイルの記事参照。
抗凝固薬や抗血小板薬を使用している場合は出血リスク、抗糖尿病薬と併用する場合は低血糖リスクがあるため医療職に相談してください。

組み合わせ 推奨度 コメント
プロポリス×ビタミンC 抗酸化・免疫サポートを補完PubMed
プロポリス×オメガ3 炎症バランスを多角的にケア
プロポリス×抗凝固薬 出血リスクに留意(医療職に相談)

食品から摂るには

液状プロポリスは水やハーブティーに数滴加えるだけで簡単に取り入れられます。
プロポリス入りハチミツは舌下でゆっくり溶かすと喉のケアに役立ちますが、糖質摂取量に注意してください。
カプセルやタブレットを選ぶ際は、原産国・蜂種・残留農薬検査の有無を確認すると安心です。

よくある質問

Q. どのくらい継続すれば効果がありますか?

血糖や炎症マーカーは8〜12週間の継続で変化が報告されています。定期的に血液検査を受けて確認しましょう。PubMed

Q. 妊娠・授乳中でも摂れますか?

食品として蜂蜜を摂る程度なら問題ありませんが、濃縮サプリは安全性データが限られるため医療職に相談してください。

Q. 蜂製品アレルギーがあります。

使用しないでください。アレルギーが疑われる場合は、皮膚テストや医療職の指導を受けましょう。

Q. 口内炎や喉の痛みに直接塗布しても良いですか?

局所使用も行われますが、刺激が強い場合があるため希釈して使用し、症状が悪化する場合は中止してください。

Q. 飲み合わせに注意する薬は?

抗凝固薬、抗血小板薬、抗糖尿病薬、免疫抑制薬を使用している場合は医療職に相談し、出血や血糖変動に注意してください。

Q. 子どもにも与えられますか?

蜂製品は1歳未満には与えないでください。アレルギーリスクがあるため、小児に使用する場合は小児科医に相談してください。

本ページは公開資料や専門書を参考に要約した成分ガイドです。サプリメントを使用する際は医師・薬剤師など専門家の助言もあわせてご確認ください。